森林委員会より

「第2弾 森の講演会」と「植樹祭」のご報告

  5月4日(木・祝日)の森の講演会と植樹祭は、五月晴れで爽やかな風が心地よい絶好の条件のもと、村民が56名、村外は信濃町の鈴木文雄町長と町教育長にもご出席いただいて16名、合計72名で開催され盛り上がりました。

 

〇森の講演会 「森は海の恋人農林漁業の明日を拓く

 講師の畠山重篤先生からは、昨年5月に続いて2回目のご講演をいただきました。前回は、森から流れ出し海を豊かにする魔法の物質である「フルボ酸」の話をしていただきました。今回は「森は海の恋人運動」のさらなる大きな前進として、森の腐葉土層で生まれるフルボ酸を大量生産する手法が開発されたという話です。

 森の落葉などを炭にすると出てくる木酢液の中に、フルボ酸が高濃度で見つかりました。このフルボ酸を、鹿児島県で知覧茶やサツマイモなどの農産物に散布してみると、無農薬・無肥料にもかかわらず農産物の収量が大幅アップすることがわかり、すでに事業化も進められているということです。

フルボ酸は、海だけでなく畑も豊かにすることがわかり、これが広まれば食の未来には画期的な変化が起こるという、衝撃的な 講演でした。さらに、フルボ酸の原料は森の落葉だけでなく木のチップなどでもよく、施設も小規模なものでも可能とのことです。このため、森の木は、フルボ酸をつうじて地元山村の農業も助けていくという新たな可能性も見えてきました。先生からは、信濃町でもどうですかというお話がありました。

 今回もいろいろ興味深い話をしていただき、みなさんに大変好評でした。

 畠山先生、ご講演大変ありがとうございました。

※ 畠山重篤氏(現役カキ養殖漁師、NPO法人「森は恋人」理事長、京大フィールド科学教育研究センター社会連携教授)

 

〇「第2回植樹祭」

 講演後、カラマツ集中伐採で明るくなったセミナーハウスの裏手に、参加者みんなでヤマザクラを植樹しました。畠山先生には、お気に入りの木であるミズメ(アズサ)を植えていただき、鈴木町長さんにも記念の植樹をしていただきました。また、村民の方から寄せられたクリを植えました。

何年か後にはヤマザクラの散策の道となることを期待しましょう。

 

 

〇「根腐れ危険木のチェックリスト(その2)」の配布

  森林委員会では、先日の相模原キャンプ場の倒木死亡事故を受けて、注意喚起チラシ「根腐れ危険木のチェックリスト(その2)」を配布しました。

【報告】-きれいに手入れされた区画の見学会-

 11月5日の森林委員会主催のイベント「きれいに手入れされた区画の見学会」は、23名の参加があり大盛況でした。B地区とC 地区の手入れされた庭3ヶ所を見学し、途中でカラマツ集中伐採や危険木伐採の跡地などを見て回るミニツアーです。前日とは違って天気にも恵まれ、紅葉もちょうど真っ盛り、手入れの行き届いたお庭はひときわ輝いて見えました。所有者の方には、どのようなやり方で木を切ったり、お庭の手入れをされたかをご説明いただきました。参加者の皆さんも、庭を見ながら具体的な話を聞いたので、自分の庭の手入れのイメージが沸いたのではないでしょうか。楽しい村内散歩となりました。 所有者の方、ご協力ありがとうございました。また、参加者の方お疲れさまでした。

有志による作業について

【報告】-有志による「天池の浮島撤去の実験」-

 11月4日に行った、有志による「天池の浮島撤去の実験」は、残念ながら失敗に終わりました。浮島をウインチで切断して引っ張る作戦でしたが、浮島は池の底まで泥でつながっていて手に負えませんでした。有志の方の話によると、次に打てそうな手は見当たらず厳しい状況だとのことです。小雨のなか、お手伝いしていただけた方、大変お疲れさまでした。

過去の理事会/委員会よりお知らせは「大学村の近況報告1~4」をご覧ください。

これまで、大学村ホームページを試作してきましたが、2017年6月24日の理事会で正式ホームページとして本格的に運用することを決定しました。つきましては管理者として大学村からいろいろな情報を発信していく所存ですので、今後とも、ご愛顧賜りますようお願いします。  (一般社団法人野尻高原大学村 広報)